ミシンの魔術師—大澤紀代美さん 第3回 肖像刺繍
「肖像画を刺繍してみようかな」 ふと思いついたのは19歳の時だった。後に詳しく触れるが、この時大澤さんはすでに父藤三郎さんを社長にいただいて会社を興していた。事業は順調で、従業員を数十人抱えて毎日朝6時から午前1時、2時...
「肖像画を刺繍してみようかな」 ふと思いついたのは19歳の時だった。後に詳しく触れるが、この時大澤さんはすでに父藤三郎さんを社長にいただいて会社を興していた。事業は順調で、従業員を数十人抱えて毎日朝6時から午前1時、2時...
もう一つ、競泳用水着の生地につきものの悩みがあった。色落ちである。普通に処理したのでは冗談では済まないほど色が落ちる。 スパンデックスはスポンジのように隙間がたくさんあり、その隙間に染料が入り込む。 風呂場でスポンジに石...