地方都市のタクシー革命 沼田屋タクシー 第3回 自働運転車
小林さんには1つだけ期待があった。いや、当時はまだ「夢」といったほうが適切だろう。自動運転である。車が自分の知能、判断力、操縦力を備えたロボットになり、人の手を借りずに目的地まで走る。 「そんなタクシーがあったら、運転手...
小林さんには1つだけ期待があった。いや、当時はまだ「夢」といったほうが適切だろう。自動運転である。車が自分の知能、判断力、操縦力を備えたロボットになり、人の手を借りずに目的地まで走る。 「そんなタクシーがあったら、運転手...
進化を続けるIT技術を活用しなければ、タクシー会社の経営はやがて行き詰まる。 小林さんがそう考え始めたのは、父・敬里さんから経営を引き継いだ2013年8月のことだった。いや、もっと前から薄々は感じてはいた。だが、経営に責...
「TAXI GO」 「S.RIDE」 「Uber」 「DiDi」 東京を歩くと、こんな文字を車体に大書したタクシーがひっきりなしに目につく。すべてスマートフォンでタクシーが呼べる配車アプリのブランド名である。都会でいま、...
桐生市の目抜き通り、本町通は南北に走る長さ2.5kmにも及ぶ直線道路である。いまでこそシャッターが目立つ地方都市の一風景にすぎないが、桐生が織物で繁栄を極めていたころは大きな店構えの商店が軒を連ねてひしめき合い、人通りが...
その頃、機屋や買い継ぎ商(地元商社)が軒を並べた1丁目、2丁目、4丁目などに比べて3丁目に大金持ちは少なく、資産家と呼べる規模の商家も多くはなかった。 だが、それは本町通のほかの町内に比べてのことである。3丁目が織都桐生...