桐生の左官、海を越える 野村裕司さん  第21回 最高の職人の仕事 その2

沼田市の旧土岐家住宅洋館は国の登録有形文化財である。関東大震災直後の大正13年(1924年)、土岐章子爵が東京・渋谷に建てた。土岐子爵は最後の沼田藩主、土岐頼知の7男で、東京帝国大学を卒業後、パンの製造販売を始めた。無類...

桐生の左官、海を越える 野村裕司さん  第20回 最高の職人の仕事 その1

「最高の職人」を目指す野村さんはどんな仕事をするのか。 何人もの左官が 「俺には出来ない」 と辞退した仕事を任されたのは2017年のことだ。現場は館林市。ある不動産経営者が、発明で資産をなした祖父から受け継いだ平屋建ての...

桐生の左官、海を越える 野村裕司さん  第19回 どんな日本一に?

全国左官技能競技大会での日本一には手が届かなかった。だが野村さんは、日本一の左官になる夢は諦めなかった。 「競技大会に出場するのは左官職人のほんの一部です。だとしたら、建築現場で工夫と努力を積み重ねて熟練の技を持つように...