朝倉染布第11回 魔法の糸と撥水加工
身体の一部を隠すための水着ではなく、速く泳ぐための水着の研究は年を追って拍車がかかった。もっと速く泳げる水着を創り出せ! 激しい開発競争の中で見いだされたのが撥水加工だった。朝倉染布が一度は捨てようとまで考えた撥水加工技...
身体の一部を隠すための水着ではなく、速く泳ぐための水着の研究は年を追って拍車がかかった。もっと速く泳げる水着を創り出せ! 激しい開発競争の中で見いだされたのが撥水加工だった。朝倉染布が一度は捨てようとまで考えた撥水加工技...
いま振り返れば、1970年代代はプレタポルテ(高級既製服)の隆盛期だった。 プレタポルテの語源は、英語でready to wearを意味するフランス語である。それまで既製服は「コンフェクション」と呼び習わされていたが、ど...
競泳用水着に革命を起こした「初代レーザー・レーサー」だったが、寿命は長くなかった。 一言で言えば、結果が華々しすぎた。水着のあまりの性能に、記録を塗り替えるのは選手なのか、それとも水着が記録更新の主役なのかが曖昧になった...
いまでは「ドン小西」と表現した方が通りがいいかも知れないファッションデザイナー、小西良幸さんとの仕事が始まったのは、カーンとの仕事が終わって間もない1987年のことだった。知り合いの女性に 「小西さんと会ってみませんか」...
すっかり回り道をした。しかし、急がば回れ。背景をご理解いただくには避けられない回り道だった。これでようやくにして、超撥水風呂敷「ながれ」に戻ることができる。 朝倉染布が「ながれ」を売り出したのは2006年のことである。 ...