街の灯 「PLUS+ アンカー」の話 その15 潜在ニーズ
貴志さんは多趣味の人ではない。あえていえば、仕事が趣味、と言ったらよかろうか。趣味の旅行に出たときも、頭の中にはいつも不動産の仕事を通じた「まちづくり」が陣取っている。だからだろうか。「PLUS+ アンカー」がその姿を現...
貴志さんは多趣味の人ではない。あえていえば、仕事が趣味、と言ったらよかろうか。趣味の旅行に出たときも、頭の中にはいつも不動産の仕事を通じた「まちづくり」が陣取っている。だからだろうか。「PLUS+ アンカー」がその姿を現...
「PLUS+ アンカー」はコーヒーが飲めて食事が楽しめるだけのカフェではない。華道や琴、着付けなどの芸事の教室を開きたいという人がいて定期開催されるようになった。 「ここで婚活をやってみたいんですが」 という若者もいた。...
貴志さんが、「PLUS+ アンカー」には自分の計画には収まりきれない大きな可能性があることに気がついたきっかけも、雅子さんと同じだった。不動産会社「アンカー」の一部門として掌の上に乗せているつもりだったカフェがいつの間に...
2019年6月3日、「PLUS+ アンカー」に本社を置く「UNIT KIRYU」が産声を上げた。資本金はわずか40万円。いまのところ社長と会長しかいないちっぽけな企業である。 だが、外見だけで判断してはならないのは、人も...
話を少し戻す。 そもそも、まちづくりとは何をすることだろうか? 川口さんは長い間、この問いに解を出そうと自問自答し続けてきた。 人通りがなくなった中心商店街に賑わいを取り戻そうという取り組みは数多く試みられてきた。だが、...