日本1のフローリスト—近藤創さん その2 「綺麗」と「綺麗ではない」
近藤さんは生花店「花清」の経営者である。昼間は仕事で忙しい。大会の準備に費やせるのは1日の仕事を終え、夕食を済ませたあとの時間だけである。加えて、月曜と金曜は早朝、東京まで花の仕入れに行かねばならない。朝が早いので前日は...
近藤さんは生花店「花清」の経営者である。昼間は仕事で忙しい。大会の準備に費やせるのは1日の仕事を終え、夕食を済ませたあとの時間だけである。加えて、月曜と金曜は早朝、東京まで花の仕入れに行かねばならない。朝が早いので前日は...
JR桐生駅南にある生花店「花清」。店舗奥にある事務室のスチールラックに沢山の盾やトロフィーが雑然と置いてある。「花清」3代目の近藤創(はじめ)さんが、いくつものフラワーデザインコンテストで獲得したものだ。その奥の方、多く...
「プレイング・マネージャーってどうなんですかね」 取材中のある日、片倉さんがボソッと言った。そうか、片倉さんはいま、そんな立場にあるのか。 笠盛に入ってモーダモンに出品する作品を模索し、磨き上げ、やがて刺繍糸だけで真珠と...
足繁く桐生に通い、新井淳一さんに引き回されているうちに、片倉さんはあることに気がついた。 「この町なら、私がやりたいものづくりが出来るんじゃないか?」 片倉さんが知るようになった桐生は繊維産業の町だった。しかも大企業はな...
折角の機会である。片倉さんの新井淳一評を残しておくのも、意味がないことではないだろう。 片倉さんはロンドン・ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム(V&A)で新井さんのテキスタイルに出会った。V&Aには新...