ココ

PLUS+ アンカー

街の灯 「PLUS+ アンカー」の話
その7 灯りがともった

客の多い、賑やかな家で育ったからだろうか。角田さんは人が集まってワイワイがやがやする雰囲気が大好きである。だから、捺染業もたたんですっかり人の出入りが少なくなったのが何より寂しかった。いや、自分だけではない。この家もきっと寂しい思いをしてい...
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その6 角田家

いま「PLUS+ アンカー」がある一帯は、角田さんの祖父が明治の末に買い取って住宅兼染色工場にした。「角田染工場」といった。町中にもかかわらず敷地は約230坪と広大で、当時の屋敷は江戸時代末期に建てられたものだった。染色工場は戦争中に廃業に...
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その5 縁

ふみえさんが住んでいた本町通り沿いのビルは、亡くなったご子息が設計したものだった。ふみえさんにとっては喜びと悲しみの思い出がいっぱい詰まっている特別な建物だ。それを「是非川口さんに買って欲しい」とふみえさんが頼んできたのは亡くなる1年ほど前...
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その4 別れ

雅子さんにとってみれば、ふみえさんは母親の年代の方である。でも、気が合う、とはこういうことをいうのだろう。お互いに気を遣いながらちょうどいい距離を保つ付き合いは心から楽しかった。ふみえさんはもう高齢だったから、そんな関係が10年も15年も続...
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その3 介護施設

探した。しかし、なかなか見つからない。介護施設は、心身ともに健康なお年寄りの受け入れには後ろ向きなのだ。健康なお年寄りの方が受け入れやすいだろうと思うのだが違った。それでも東京近郊にまで範囲を広げれば、ふみえさんのように元気なお年寄りを受け...