桐生えびす講

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桐生えびす講
その5 おおらかさ

えびす講とは、一方では神社の神事である。旧暦10月は別命「神無月」と呼ばれる。すべての神様が出雲大社に集まって会議をする。この間、それぞれの神社は神様が留守になるのでこう呼ばれる。だから、全国の神様が集まってくる出雲では、同じ月を「神在月」...
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桐生えびす講
その4 ポケットマネー

話を桐生西宮神社と桐生えびす講に戻そう。桐生には江戸時代から「えびす信仰」が広まっていた。絹織物の生産地であり、絹織物取引の一つの中心地でもあった桐生には、いまでいう「社長さん」がたくさんいた。事業の繁栄を願う「福の神信仰」は自然な流れなの...
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桐生えびす講
その3 翁鉾

たった一例だけで桐生の逆バネとは大げさすぎる、と思われる方もあるかも知れない。実は、筆者が知るだけでも、もう一つ実例がある。桐生えびす講から少し外れるが、それを紹介したい。あの大火で町を総なめにされた本町3丁目の「翁鉾」(冒頭の写真)である...
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桐生えびす講
その2 逆バネ

その頃、機屋や買い継ぎ商(地元商社)が軒を並べた1丁目、2丁目、4丁目などに比べて3丁目に大金持ちは少なく、資産家と呼べる規模の商家も多くはなかった。だが、それは本町通のほかの町内に比べてのことである。3丁目が織都桐生の中心部に位置する豊か...
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桐生えびす講
その1  3丁目の大火

桐生市の目抜き通り、本町通は南北に走る長さ2.5kmにも及ぶ直線道路である。いまでこそシャッターが目立つ地方都市の一風景にすぎないが、桐生が織物で繁栄を極めていたころは大きな店構えの商店が軒を連ねてひしめき合い、人通りが絶えなかった。桐生近...