桐生の左官、海を越える 野村裕司さん 第11回 逃避
昭和43年(1968年)も秋が深まった。野村さんは翌春、卒業である。 「高校を卒業したら上京して喜劇役者になる」 と思い定めていたはずだった。だから勉強などほとんどした記憶がない。頭の中は思いついたコントで満員状態だ。も...
昭和43年(1968年)も秋が深まった。野村さんは翌春、卒業である。 「高校を卒業したら上京して喜劇役者になる」 と思い定めていたはずだった。だから勉強などほとんどした記憶がない。頭の中は思いついたコントで満員状態だ。も...