芽生え

松井ニット物語

その4  編み方

戸惑っている2人に、彼女は言葉を継いだ。「まず、いまお手元にある松井ニットのマフラーを全て見せてください」2人はいわれるままに、全ての在庫のサンプルを座卓の上に並べた。全て、とはいっても、当時の松井ニットはOEMメーカー(取引先の注文に応じ...
松井ニット物語

その3 ワンダフル!

智司社長の奥さんが入れたお茶を前に、訪れた3人の話はA近代美術館の説明から始まった。智司社長、敏夫専務の記憶によると、こんな話だった。1929年に開館したA近代美術館は、近代芸術を世界中から幅広く集めて展示しています。「美」を生み出すのは、...
松井ニット物語

その2  訪れたバイヤー

話を元に戻す。いま思い返せば、何とも要領を得ない会話だった。だが、松井ニット技研が多くの人の賞賛を受けるマフラーメーカーになる歴史は、この突然の電話から始まったといってよい。しかし、敏夫専務はその美術館を知らなかった。それも電話の受け答えに...
松井ニット物語

その1 かかってきた電話

「松井ニット技研様でしょうか。突然お電話して失礼します。実はお願いがあってお電話を差し上げているのですが、いまよろしいでしょうか?」松井智司社長、敏夫専務の記憶によると、桐生市本町4丁目の松井ニット技研の事務室で電話が鳴りだしたのは、確か1...