Knitting Inn

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その24  グッケンハイム美術館

2人でデザインを始めた。改めてこの絵を詳しく見ると、なかなか手強い相手だと分かった。マフラーに落とし込むのが難しい色調なのだ。マフラーに使える色は180色だけである。例えば茶でも、絵と同じ茶の糸はない。違和感なく、元の絵のイメージを呼び起こ...
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その23  バルタサール・カルロス王子騎馬像

松井ニットとプラド美術館の信頼関係は当面揺るぎそうにない。日本で明治維新が起きた直後の1968年11月12日、日本の明治政府とスペインは修好通商航海条約を結んで外交通商関係を樹立した。2018年はそれから150年の節目の年にあたった。「せっ...
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その22  プラド美術館の敬意

東洋の端っこにある島国のちっぽけなマフラー屋が、何という生意気な口をきく、と怒りの声が戻って来るかと覚悟していた。だけど、どれほど生意気に聞こえようと、日本の浮世絵は日本人の美意識が生み出したものだ。日本の歴史と美意識が全身に染みついた日本...
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その21  浮世絵展

プラド美術館は、群馬県桐生市にあるちっちゃなマフラーメーカー、松井ニット技研が創り出したデザインのマフラーに心から満足したようである。「海外のバイヤーは、まず相手を疑ってかかるのが常識です。だから、注文は少量から始まります。最初の取引で50...
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その20  初注文

敏夫専務が弱気の虫を抱えたまま2011年の夏を迎えた。事務所のパソコンを立ち上げると、珍しくクリスティーナさんから英文のEメールが入っていた。読み始めた敏夫専務の心臓の鼓動が早まった。「今年の11月から印象派の絵画を集めた企画展を開催します...