松井ニット物語

Knitting Inn

その13  大波が来た

注文の大波が西から押し寄せてきた。2006年のことである。といっても、関西や中国、九州の百貨店や美術館が「うちでも松井ニット技研のマフラーを扱いたい」と大口の注文を入れてきたのではない。すべて小口の、電話やファックスでの注文が一時にドッと押...
Knitting Inn

その12  タグとネーム

とはいえ、他の人が一度は立ち上げるのを失敗したブランドである。ケチがついてしまったたブランド名ともいえる。「そんなことはまったく気になりませんでした。何しろ、私たちはラッセル機※を使ったニットには自信があります。こんな素敵なニットが作れる会...
Knitting Inn

その11  KNITTING INN

当初は順調に進むかに見えた若手デザイナーの独立は、何が悪かったのか、3年ほどで躓いてしまった。松井ニット技研からは「Knitting Inn」ブランドのマフラーや生地を作る仕事がなくなり、「Knitting Inn」」のブランド名も、いつし...
Knitting Inn

その10  ワシリー・カンディンスキー

桐生市在住の世界的テキスタイルデザイナーで、英国王室芸術協会名誉会員、英国王立芸術大学院名誉博士でもあった故・新井淳一氏は生前、松井ニット技研の色の使い方を称して「松井さんは日本のミッソーニですよ」と筆者に語った。しかし、この時の智司社長は...
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その9  養子

いまでは松井ニット技研のマフラーやショールのブランドとして定着している「KNITTING INN」は、智司社長、敏夫専務の2人が国内美術館総当たりの開拓営業を思いついた時、「そうであれば、ブランドが必要だ」と急遽立ち上げたものである。美術館...