松井ニット物語

Knitting Inn

その23  バルタサール・カルロス王子騎馬像

松井ニットとプラド美術館の信頼関係は当面揺るぎそうにない。日本で明治維新が起きた直後の1968年11月12日、日本の明治政府とスペインは修好通商航海条約を結んで外交通商関係を樹立した。2018年はそれから150年の節目の年にあたった。「せっ...
Knitting Inn

その22  プラド美術館の敬意

東洋の端っこにある島国のちっぽけなマフラー屋が、何という生意気な口をきく、と怒りの声が戻って来るかと覚悟していた。だけど、どれほど生意気に聞こえようと、日本の浮世絵は日本人の美意識が生み出したものだ。日本の歴史と美意識が全身に染みついた日本...
Knitting Inn

その21  浮世絵展

プラド美術館は、群馬県桐生市にあるちっちゃなマフラーメーカー、松井ニット技研が創り出したデザインのマフラーに心から満足したようである。「海外のバイヤーは、まず相手を疑ってかかるのが常識です。だから、注文は少量から始まります。最初の取引で50...
Knitting Inn

その20  初注文

敏夫専務が弱気の虫を抱えたまま2011年の夏を迎えた。事務所のパソコンを立ち上げると、珍しくクリスティーナさんから英文のEメールが入っていた。読み始めた敏夫専務の心臓の鼓動が早まった。「今年の11月から印象派の絵画を集めた企画展を開催します...
Knitting Inn

その19  絵画をマフラーに

長年の思いを込めた敏夫専務の話に、2人は興味を持ってくれたようだった。「そりゃあ、東洋人が突然スペイン語で話しかけてくるし、話を聞くと日本人だという。1549年にはスペインからフランシスコ・ザビエルが日本に来てキリスト教を伝えているでしょう...