朝倉染布

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第5回 エマルジョン化

今度は東レの技術支援は望めない。朝倉染布だけの力で立ち向かうしかない。本当にできるのか? 社内は期待と心許なさが交錯した。だが、やらなければ、この隘路を切り開くことはできない。 「当時、フッ素系の撥水剤で水溶性のものが出てきた。これなら有機...
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第4回 ガスマスク

毒ガスの原料にもなるトリクロロエチレンは、そのままでも毒性がある。気化したガスを少しでも吸い込めば頭痛や目まいがを引き起こす。大量だと死につながりかねない。 赤ちゃんの柔らかい肌は守りたい。しかし、そのために作業員に犠牲を強いることはあって...
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朝倉染布第3回 共同特許

水をはじく機能を持つ撥水剤を、架橋剤と呼ばれる薬剤で繊維に付着させる。言葉で書いてしまえば、撥水布を作るのはそれだけのことだ。いまなら、撥水加工ができるのは朝倉染布だけではない。 だが、技術開発の歴史とは、「それだけのこと」を実現するために...
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第2回 おむつカバー

30数年前までの赤ちゃんのお尻は赤かった。赤い湿疹ができていかにもかゆそうだ。おむつかぶれである。 おむつなんてしなければお尻の周りが赤くなったり、泣き叫ぶほどかゆくなったりすることなんかないのに。いつもスッポンポンにしておいてよ。何でおむ...
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第1回 魔法の布

朝倉染布の大ヒット商品、超撥水風呂敷「ながれ」は魔法の布だ。 布なのに、濡れない。水をはじく。平らに置いて水をかけると、布に残った水は玉になって布の上をコロコロと転がる。まるで蓮の葉の上で踊る朝露だ。初夏、蓮の葉の朝露を集めて墨をすり、笹に...