朝倉染布

ワザ

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第10回 色落ち

もう一つ、競泳用水着の生地につきものの悩みがあった。色落ちである。普通に処理したのでは冗談では済まないほど色が落ちる。 スパンデックスはスポンジのように隙間がたくさんあり、その隙間に染料が入り込む。 風呂場でスポンジに石けんをすり込んだとこ...
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第9回 伸縮度

その後改良が進んだが、当時のスパンデックスは塩素に弱かった。塩素に触れるとやがてボロボロに劣化する。ご存じのように、プールの水には殺菌剤として塩素が含まれている。プールで数回泳げばボロボロになってしまうのでは水着としては失格だ。塩素に強いス...
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第8回 競泳用水着

1970年代、競泳用水着が大きく進化し始めた。 それまでのオリンピック選手が身につけていたのは、私たちが海やプールで身につける水着とほとんど変わらない水着だった。水着とは人前にさらすことがはばかられる身体の一部を隠すものでしかなかったのであ...
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第7回 奇跡の糸

突然だが、話が少し遡る。 1959年、米国のデュポン社が「奇跡の糸・スパンデックス」を世に出した。1000万ドルの開発費と15年の歳月を費やして生み出したといわれる、伸びる糸、である。商品名を「ライクラ」といった。 糸は伸びない。だから繊維...
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第6回 パンパース

技術陣の奮闘で、危険と隣り合わせだった加工作業が安全になった。そればかりがか、 撥水機能も格段に良くなった。嬉しいことに消費者も質の向上を感じ取ってくれたらしい。朝倉染布の撥水生地生産は順調に伸びた。 東レの生地を使い、朝倉染布が撥水加工し...