桐生の職人さん

ワザ

布のマジシャン
トシテックスの3

【相次ぐマジック】プリーツとは、織り上がった生地にプレスをかけて入れるもの、というのが常識である。ところが、「最初からプリーツが入った生地は織れないものだろうか?」という思ってもみなかった注文が舞い込んだのは2010年代半ばのことだった。常...
ワザ

布のマジシャン
トシテックスの2

【鎖を編み込む】「こんなの、編めませんかね」ヨーロッパから戻ったばかりだという東京の客が鞄から取り出したのは、幅が1㎝ほどのテープだった。良く見ると、テープの端は編んだ紐で、真ん中に金属製のチェーンが梯子状にかかっている。2007、8年のこ...
ワザ

布のマジシャン
トシテックスの1

【故新井淳一氏】日本を代表し、世界的にも大きな評価を受けた桐生市のテキスタイル・プランナー。それまで誰も目にしなかったテキスタイル、つまり織物を数多く産み出し、三宅一生氏、川久保玲氏ら、国際的にも名高いデザイナーに素材を提供した。作品を集め...
ワザ

化学を極める
ホリスレンの3

【洗面器からの出発】前回、スレン染料は素人に扱えるような代物ではない、と書いた。だが、ホリスレンの初代、堀照尉(てるい)さんは、ほとんど素人同然の状態でこの事業を立ち上げた。昭和36年(1961年)のことである。桐生工業高校の定時制を卒業し...
ワザ

化学を極める
ホリスレンの2

【色との闘い】ホリスレンは30種類ほどのスレン染料を常備する。この30色から、刺繍糸メーカーのパールヨットの色見本に従い、実に700種類近い色を出す。無論、それぞれの色を出すための染料の配合割合は数値化している。その通りに混ぜ合わせ、湯に入...